インディゴ・アディクト

インディゴ・アディクト

ひとたび見つけると、頭から離れなくなって 結局、買ってしまう古い端切れ。   なかでもインディゴの抜染、 これは私にとってかなり中毒性があって、   同じような柄もってるのに、ちょっと違うだけで所有欲がフツフツ..... 湧いてきて。 昔はそれに抗って、悩むフリしたりしてたんですが、 もう、辞めました。   スーーー、っと買うことにしてます。   (↓奥にある茶色の巾着に入れているのが一軍。という誰の役にも立たない情報を補足しときます)     デニムはデニムで好きなんですが、   細い糸の平織りに文様が施してある この繊細な佇まいに、とてつもなく惹かれるんですよね。   一つとして同じ色がないところも。         海外でこういう生地を買う時に、 よく店主が「Subtle」って表現するのを聞きます。   Subtle=サトル(ルは聞こえないくらい小さい発音)   直訳すると「微妙」とか「繊細」になるんですが、 感覚的にはもっと広意義で、 捉えどころのない美しさ、繊細さ、奥ゆかしさ、静かさ、儚さ みたいな概念が一言にぜんぶ込められてて、 いい言葉だなぁと聞く度に思います。   日本語にもあったらいいのに。   ---------   で、仕事柄やっぱり我慢できなくなりますよね。   とにかく、こんな生地をつくりたい。 ......つくりたい。   最近はほぼこの動機からスタートしてて、 生地が完成した時点でかなり心が満たされてしまって、   さて、商品は何つくろう、、、と ディレクターと二人で途方に暮れることも(笑)     全部で3柄つくったこのシリーズは、 「Subtle」な魅力をそのまま暮らしに持ち込んでほしいなぁと、 素直にこんなラインナップにしました。           作ってみても、 つくづく不思議な魅力に惹かれています。   また違う柄もやりたいし、 味わいながら、少しづつ大事につくっていきたい。   >> INDIGOシリーズ     posted by A. Imoto