人生の...というと大袈裟だが、
ここ数年のWish Listに入れていた一つ。
◻︎ バワ建築に泊まる
を体験してきた。
インドの南東にあるスリランカまで、
飛行機で10時間(直行便でも意外とかかる)。
首都から列車で2時間半、
さらに、そこから車で3時間。
このために、ここを体験するために、
遥々やってきた。
Heritance Kandalama(ヘリタンス・カンダラマ)。
ドーーーン。
Images : https://www.heritancehotels.com/ ©️ヘリタンスカンダラマ
通称、 “森に飲み込まれたホテル”。
建てられたのは今から25年前で、
言わずもがな、手掛けたのは
リゾート建築の巨匠ジェフリー・バワ。
バワといえば世界初のインフィニティープールが有名で、
自然(外)と建物(内)の“一体化”が最大の特徴。
そして、そのスタイルの究極とも言われているのが、
このホテルなんです! ね〜〜(笑)
窓の外はこんな感じ。
SNSの腹立つ足 (C) 私
窓の外に人工物は一切ない。
見渡す限り一面の湖と、木々。あと野生の猿。
部屋を一歩出ると、
ホテルの通路というより「森の歩道」になっていて、
もうね、写真では伝わらないけど匂いがすごい。
癒される森の匂い【特濃】。
美脚 (C) 一緒にいった友達。
と、まぁここまででお分かりかと思いますが、
建築に「造」も「詣」もない私がバワを語っていますよー!笑
で、めげずに素人感覚で思ったことを引き続き書きますが、
ふつう、こんな場所にリゾートホテルを建てるとしたら、
美しい景色を全面に押し出して、
天井ドーーーン、
エントランスドーーーン、
窓ドーーーン、どやぁーー
って、いきがちだと思うんです。
凡人は。
でも、ここの天井は意外と低めにとってあったり、
リゾートホテルらしい装飾が一切なかったり、
レセプションさえもむしろ地味。
これは(正解みたいに書く)私の想像なんですけど、
バワが一番こだわったのは、
建物のそのものの美しさよりも、
むしろ中にいる人たちの目線というか
「画角」だったんじゃないかなーと。
だって、ホテル内どこを歩いてても、
窓から、屋根の下から、
切り取られた景色があまりに見事で、
意識していなくても目が外にいく。
この感覚はほんとうに不思議で、、
わたしのような凡人にもバワの奇才っぷりが
ビシバシ伝わってくるので、ぜひ体験してみてほしい。
写真では絶対に伝わらない。
あと、これ。
建物の内に、外の岩や木をそのまま残しちゃってる設計。
どうやって岩のまわりに壁作ったの?とか、
え、この木成長するよね?とか、
おそらく建築の常識を一切無視したであろう痕跡が
素人目にもいっぱいある。
実際に25年前、
現場にいた人間はたまったもんじゃなかったと思う。
「まーーた、バワが変なこと言い出した!!」
「もぉーーーー、勘弁してくれ」
って言われていたと思う。
ぜったいに(笑)
それでも、人一倍の情熱とパッションで
実現してしまうところが奇才たる所以なんだろうけど。
image : https://www.buddhatravel.co.uk/Geoffrey-Bawa-Architect スリランカの上流階級に生まれたバワだけど、じつは建築家としてキャリアをスタートさせたのは38歳。そこから84歳で亡くなるまで精力的に作品をのこしている。
自分を信じて、常識を蹴散らす。
...わたしだったら、三回くらいまで頑張って言うけど、
それでもダメだったら空気を読んで諦めてしまいそうだ。
バワ、すげえ。
...そんなことを、3日間ぼーーーとしながら考えていました(笑)
相変わらず、こんな内容ですいません。
たまには商品のこと書けよ!って、我ながら思ってます。えぇ。
そこで、最後に一つ。
じつはですね、
Wish List でもう一つ叶いそうなことが。
◻︎ BasShuでお店をやる
近々、本当に近々、お知らせできそうです。
お店にはわたし達が立ちます。
濃度100%のバッシュを提供する場所。
ちょうどスリランカから帰ってきた翌日が内装の打ち合わせだったので、
わたしの中のバワが出ちゃってるかもしれません(笑)
楽しみにして頂けるととうれしいです。
では、また近々。
posted by A. Imoto
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