BasShu的ニューヨーク歩き 〜マンハッタン編〜

BasShu的ニューヨーク歩き 〜マンハッタン編〜

れっきとしたお仕事をしたついでに、(そう、あくまでもついでに!)

マーケットリサーチってやつです。だいぶ趣味入ってますが、NYを真面目にお散歩してきたので、

それぞれ正直に感想など書いてみました。

 

某 VINTAGE SHOP

このお店、一見さんお断りのため名前は公表できません。

ただ、一部メディアで紹介されているので知ってる人は知ってるでしょうが。

看板もなければ入り口に鍵もかかってるので事前に知らないとまず辿り着けません。

正直、BasShuの元ネタの宝庫です。ここは、店の奥に小さな倉庫があって、

オーナーが何十年もかけて趣味で集めていた古い生地のハギレが大量に

コレクションされています。古着ではなく、ぜんぶ生地。

---

最初は入れてもらえなかった奥の倉庫も、足繁く通った甲斐あってか、

今ではすっかり親しくなり、1時間くらい平気で籠もらせてもらえるようになりました。

宝探しのイメージで、埃にまみれながら苦労して、

コレだ!というボロボロのハギレをみつけても、

「これは私の大事なコレクションだから売れない」

とか言われたりします。

値段も言い値。値段を聞いてひっくり返る覚悟も必要です。

 

ただ、嬉しいことに、BasShuのブランケットを置いてくれています。

ヴィンテージ以外のもので、置いているのはBasShuだけ。これ凄い事実なんです。

ここのオーナーに、商品のクオリティを認めてもらえてるのは米国市場に挑戦する大きな支えになっています。

ここの顧客には、本当にビッグネームが多いので。ありがたいです。

 

 

SAVE KHAKI

1回目のNY展示会で出会ったビッグネームが、ここのオーナーであるDavid Mullen。

見た瞬間、普通の人では放てないオーラをヒシヒシと感じました。

縁あって、このブランドが日本上陸する時にDavidが取扱いを推薦してくれました。

彼に認められたことも大きな支えの一つです。その後も、NY展示会のたびに訪ねてくれます。

メイドイン USAに拘り、NYのブランドでありながら西海岸で生産していることもあって、

その独特の緩さがNYの街とコントラストがあってマッチしているんですよね。

お洒落とかを一周した大人の普段着、個人的にも大好きなブランドです。

日本のお店、最近行ってないけどどうなってるのかな。

日本企画が増えてたな、、、頑張ってほしいです。

 

JOHN DERIAN COMPANY

ヴィンテージと現行品をミックスしたインテリアの布モノ、雑貨、家具を扱うお店。

ここも毎回訪れるのですが、仕事柄義務的な要素が強いです。NY在住者のリアル感ですかね〜。

正直あんまりわかりません。とにかく高いし、、、ヴィンテージとのMIX感なのかな。

あ、ディスプレイは上手いです。以上

 

FREEMANS SPORTING CLUB

日本にもありますが現地の本物。服っていうよりも、BARBERブームの火付け役という印象ですかね。

服の方は日本でみるほどカッコ良く無いです。店も埃っぽいしディスプレイもやっつけ感が。

急にお金持ちになってやる気を無くしたのかなぁ。

BARBERはスタイリッシュではない純然たる床屋さん。(いい意味で)

刈り上げたい人にはおすすめです。ぶっ太い腕のスタッフが力強く刈り上げてくれます。

あと七三分けにしたい人も是非。

 

GREEN FINGERS MARKET

そうです、日本のGFです。

何がすごいって、三茶のお店のイメージそのままでNYにあるってところ。

改めてお店の存在意義とは何かを見せつけられる感じがします。

モノを売るだけがお店ではなく自己表現する場としてのお店。

そのテイストに魅せられた人達からつながるビジネスの輪。

そのブレない表現方法は見習いたいです。そうでなければ伝えたい人に伝わりませんよね。

ブランディング何たるか、を思い知らされます。

 

OLDE GOOD THINGS

マンハッタンに3店舗あるヴィンテージ家具屋さん。

個人的には深い見識がないので詳しく語れませんが、

“ヴィンテージ”と“中古”の境界線をいってるような気がします。見ているだけで面白いですね。

余白があるというか余白しかない印象。ともすれば無駄なもの?が詰まってる感じ。

見る側の価値観が定まってないとどうしようも無い空間。だからこその面白さだと思います。

 

UNITED BY BLUE

ここはとくに目的地にはしてないのですが、アプローチが格好良いのでつい寄ってしまう。

フィラデルフィアを拠点とした都会的なアウトドアのウェアと雑貨が揃ってます。

店名のBLUEは、インディゴのBLUEではなく海のイメージらしいです。

フィラデルフィア発のブランドってなんだかこういうイメージ多いんですよね。

ポートランドに似た感じ。行ったことが無いので外してるかもですが。

もう日本に入ってきてるのかな? センスの良いお店なので日本で目にする日も近いと思います。

 

RRL

ここはもう趣味でしかないですね(笑)本場感を味わうというか、円高の時はお世話になりたい。

雰囲気ありますね、表参道のお店も負けてませんけど。

ちょうど行った時に謎の日本人女性(若い)二人組みが爆買いしてました。

レディースが無いにも関わらず。

その様子を不思議そうに見ているスタッフの表情が面白かったです。

 

WHAT GOES AROUND COMES AROUND

お洒落古着屋さん。LAにもありますよね。

ロックTが充実してて、いつもレディースが賑わってるイメージ。

メンズは、ロック?なのかダメージ押しで、破れてない商品を見つけるのに苦労します。

個人的には日本とアメリカの古着に対する感覚の違いを感じられるお店です。

 

LIQUOR STORE

言わずと知れた観光地的なお店。店名のとおり、元々酒屋だったところを改装して

バーカウンターをそのまま残して使っているJ CREWのメンズショップ。

ただ今回ちょっと気になったのが以前ほど元気が感じられないこと。

前はもっと日本ブランドとの限定コラボや、ニューバランス、オールデンなどの

リミテッド商品も充実していたような気がします。

昨今のアパレル不況で、厳しいのかな、、、たまにしか行かないから余計に感じちゃうんですよね。

 

-----

 

他にも色んなお店をまわりましたが、年2回のNY出張時に気に入ったお店を見つけても、

次に来た時にはなくなってるお店が本当に多いんです。

東京の倍?くらいの地代なので撤退する判断も早いんでしょうね。

そういった意味では、最新のものが常に集まっているNYのイメージそのままに、

入ってきては潰れていくを繰り返してますね。

 

自分で感じた法則ですが、

「時流」に乗って出てきたブランドやお店ってリスクが高いですね。

良いときは良いですが、時流が過ぎ去ると消えるのも早い。

 

対して、「自流」を貫いているお店は強いですね。

芯がハッキリとしているところは決して無くならない。

自分たちもしっかりとした「自流」を築かねば!と改めて感じました。

 

〜ブルックリン編へ続く〜

posted by K. Ichikawa