ラグ、こう使えばよかったのか
あけましておめでとうございます。 1月下旬ですね。 今年(こそ)は、バンバン更新していく(気持ちです)ので、 どうぞよろしくお願いいたします。 --- さて、ちょっと前のこと。 友人が家のラグを探しに行くというので付いていった。 都心から少し離れて到着した先は、 トライバルラグを集めて30年以上というこの方(榊さん)の倉庫。 今でも年に数回はイランやモロッコ、西南アジアを訪れ、 国内では全国のギャラリーに呼ばれてトークショーをしたりと まさに「民族織物」に人生を捧げている方。 榊さん曰く、トライバルラグという定義は 〝遊牧民の道具として実用品として生まれたもの〟だそう。 そこには、 ただヴィンテージ品であるということ以上の価値があって、 世界中のコレクター達の間でオークション取引がされているとか。 なんとなく、ナバホラグの世界に近いような? 文様や織りはもちろん、 糸の紡ぎ方や、染料の種類まで 一枚一枚、徹底解説してくれる榊さん。 友人の付き添いというポジションを忘れて、 ぐいぐい前のめって質問してくる私にも優しかった(笑) どんな人が織ったのかな、 どんなおしゃべりをしながら作ってたのかな、 どんな一日だったのかな。 そんな遊牧民の生活に思いを馳せながら 史実とともに語ってくれる榊さんの知識はマジ半端なくて、 4時間たっぷり聞いた後の、 「ぼくは絨毯に出会ったことで、 色んなことを知りたいという気持ちが湧いてきたんです。 それはすごくラッキーだったと思ってます」 という一言の重みがすごかった。 人生を捧げてしまう何かって、 出会った瞬間にわかるものなんだろうか。 目から鱗。ラグの敷き方 これも私だけだろうか。...