ヴィンテージだから「価値がある」のではなくて、
何十年も昔に量産されていた物が、
今なお人々を惹き付けていることの裏には
それなりの理由があると思うんです。
アクリルのラグや、
ポリエステルのブランケットが、
なぜヴィンテージと称して、高値で売られていないか。
その差は、
やっぱり「質」だと思うんです。
BasShuのモノ作りを伝えるときに、
よくヴィンテージという言葉を使いますが、
実際に、私たちは何十年も昔の古い生地をベースに、
手で細かく糸のレベルにまで分解し、繊維を解析してもらい、
そのクオリティを商品に落とし込むことがあります。
ウール100%、Made in 大阪(泉大津市)で生産している
このブランケットもそうです。
(大阪で作っているというと驚かれますが、その背景について、
以前ブログで書いたのでよかったら読んでみて下さい。)
服にこだわる人なら、ニットを選ぶときに
アクリル素材よりもウールを選びますよね。
ブランケットもそうです。
絶対にウールの方があたたかいんです。
ウール100%の毛布を使ったことがある人はわかると思うんですが、
合成繊維のものとは、そもそも暖かさの種類が全く違うっていう感覚です。
天然のウールの毛は、写真でみてもわかるように
クルクルした繊維の中に空気をたっぷり含んでいて、
ダウンコートと同じ理屈で、空気の層が外気を遮断&蓄暖してくれます。
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さらに、、、
ここから先はディープ過ぎて興味がないかもしれませんが(笑)
ウールは産地によっても様々な特徴があって、
BasShuのブランケットのこだわりは、
ゴワゴワしない肌当たりの心地よさを追求した
ブリティッシュウール 30%、オセアニアウール 70%、の混率にあります。
重くなくて、柔らかくて、気持ちいい。
最近では、発熱素材などの毛布もいっぱい売ってますが、
買い替えを前提にした安物買いではなく、
自分らしく長く付き合える素材を選んで欲しいと思っています。