パッチ愛がありあまる
あんまり置いてるところ自体がないんですが、 古着屋さんに行っても、 マーケットを歩いてても、 とにかく「パッチワークキルト」があると そこだけキラリっと光ったように 自然と目に飛び込んできます。 この感覚、好きなモノがある人には 伝わるんじゃないかと思うんですが、 本当にそうで。 古着屋さんなんて、そもそも洋服売りたいし、 ヴィテージキルトを売る気満々で置いてるところなんて皆無なんです。 それでも、きっと店主の嗜好で、 しれっと棚の上の方に積んであったりして。 それにセンサーが反応する。 --- 理由はバカみたいで、 「好きだから」なんですが、 その理由の奥を掘ると、 わたしはたぶん、 キルトとの原体験が人よりかなり早いから なんじゃないかなと自負しています。 何言ってんだこいつ、と思いますよね。 わかります(笑) “げんたいけん【原体験】: その人の思考が固まる前の経験で、以後の思考形成に大きな影響を与えたもの。 または、記憶の底にいつまでも残り、その人がなんらかの形でこだわり続けることになる幼少期の体験。” わたしの場合、完全に母なんです。 裁縫がとにかく得意で、なかでも、 パッチワークに異常な熱を持っている母。 思い出す姿といえば、 小さな生地のハギレを机にたくさん広げて 父が爆音で映画をみてる横で、 チクチクチクチク縫っているところ。...